今日は雪が降りました。
今日は卒業式でした。
私は少し後悔しました。
もう、二度と会えないであろう友だちに、
何も書いてもらえなかったからです。
だから、私は、友だちがウザがるのに、
無理矢理彼の写真の中に入りました。
少しでも友だちの心の中に私がいてくれれば、
来年の年賀状が帰ってきてくれさえすれば
私はそれだけで幸せです。
私は雪降る中、帰り道を歩きました。
雪は白く、冷たく、
別れという言葉にきっかりとはまっていると思いました。
これまでの私を捨て、
私は新たな第一歩を踏み出します。
友だちも、別の第一歩を踏み出して、
幸せになっていくでしょう。
友だちは才能があるから、
有名になるかも知れません。
私には何もないから、
友だちの心の中に居てくれるか分かりません。
最後に、きちんとお別れすればよかった。
少しの後悔。
彼が有名になって、彼の偉業を、
雪が伝えてくれる日を、私は待つしかないのかも知れません。